にぎやかな音楽演奏の間に、ちょっぴり気を引き締めて座談会で議論を交わし合うのが本イベントの特徴です。
発起人の寺尾紗穂さんとお馴染みのパネラーの皆さん、さらにゲストの方々をお呼びして、今年は「わたしが見た山谷」というテーマについて、みんなで考える座談会にしたいと思います。どうぞお楽しみに。
●寺尾 紗穂(てらお さほ)/シンガーソングライター、エッセイスト
1981年東京生まれ。2007年ピアノ弾き語りアルバム「御身」でデビュー。大林宣彦監督の「転校生 さよならあなた」、安藤桃子監督の「0.5ミリ」など主題歌の提供や、CM楽曲制作(KDDI、キューピー、JA共済ほか)、音楽に限らず新聞(日経、北海道)やウェブでの連載も多数。
2009年よりビッグイシュー・サポートライブ「りんりんふぇす」を自ら主催。2024年に11回目を迎え、山谷・玉姫公園にて開催した。また、女工たちを描いた「女の子たち 紡ぐと織る」、兵器製造に動員された女学生を描く「女の子たち 風船爆弾をつくる」など、作家小林エリカとタッグを組み、歴史に埋もれた女性たちの声を、当時の音楽と共に甦らせる音楽朗読劇を制作している。
書籍最新刊は『日本人が移民だったころ』(河出書房新社)。音楽家や詩人、編集者などの知人に声をかけ自身が編集するエッセイ集『音楽のまわり』『わたしの反抗期』など出版シリーズも手がける。
●稲葉 剛(いなば つよし)/つくろい東京ファンド代表理事、ビッグイシュー基金共同代表
1969年広島県生まれ。94年より、新宿において路上生活者支援の活動に取り組む。2001年、自立生活サポートセンター・もやいを設立し、幅広い生活困窮者への相談・支援活動を展開。2014年まで理事長を務める。2014年、つくろい東京ファンドを設立し、空き家を活用した低所得者向け住宅支援事業に取り組んでいる。
住まいの貧困に取り組むネットワーク世話人。生活保護問題対策全国会議幹事。
著書に『ハウジングファースト』(共編著、山吹書店)、『貧困の現場から社会を変える』(堀之内出版)、『生活保護から考える』(岩波新書)など。
http://inabatsuyoshi.net/profile
●油井 和徳(ゆい かずのり)/認定NPO法人山友会副代表
認定NPO法人山友会副代表。山友会は、東京都の通称「山谷地域」において、ホームレス状態にある方など社会的に孤立し生活に困窮された方が「ひとりではないと感じ、笑顔を取り戻すこと」を使命に、無料診療、生活相談、炊き出し・アウトリーチ、居住支援、地域とのつながりづくりなど様々な支援を通して、つながりと互いに支え合うコミュニティづくりを行っている。
2015年には、活動を通してつながりを築いてきた仲間たちのための共同墓地を建立。このほか、山谷地域を中心に路上生活者・生活保護受給者など生活が困難な状況にある人々に対し、居住支援・生活支援などを行うNPOと医療・介護などの社会サービス事業者が連携して、安定した住居と生活、よりよい医療・保健・福祉サービスを提供するネットワークの形成を目的とした”「山谷」地域ケア連携をすすめる会”の事務局を務める。
●吉水 岳彦(よしみず がくげん)/ひとさじの会事務局長、大正大学・淑徳大学非常勤講師、浄土宗光照院住職
1978年東京生まれ。大正大学仏教学部浄土学コース卒業。同大学 大学院仏教学研究科 仏教学専攻浄土学 博士後期課程単位取得修了、博士(仏教学)。 著書に『霊芝元照の研究―宋代律僧の浄土教』『お袖をつかんで』がある。
現在は光照院にて住職および大正大学非常勤講師、淑徳大学兼任勤講師の肩書きを持つ。
大学時代から子どもに関わる仕事を志し、全国仏教青年協議会の講座や研究会に参加していたが、ホームレス状況にある人や身寄りのない人の共同墓『結の墓』プロジェクトへの関わりから、ホームレス支援を行うことに。現在は、浅草エリアの路上生活者に月2回おにぎりを配る活動などをする「ひとさじの会」事務局長として活躍中。2019年より、光照院住職となる。
●多田 裕美子(ただゆみこ)/写真家、泪橋ホール店主
1965年生まれ。東京浅草出身。東洋大学文学部卒業。
1995年からフリーカメラマンとして活動する。2016年に山谷の男たちのポートレートとエッセイの本『山谷 ヤマの男』(筑摩書房)を出版。
2019年には、平日は映画や音楽、土日は多様なイベントを行う映画喫茶「泪橋ホール」を開き、現在も名物女将として活躍している。
●弓指 寛治(ゆみさし かんじ)/画家
1986年三重県生まれ。名古屋学芸大学⼤学院修了。
映像制作会社起業を経て、ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校の第一期生として学んでいた2015年に母の自死を経験。以降、死者への鎮魂を主なテーマとする。
著名人の自死、満洲国、路上生活者といった社会や歴史の暗部に焦点を当て、見る人の当事者意識に訴えかける作品群を発表。各地の芸術祭に運営側としても参加し、南飛騨アートディスカバリーではアドバイザーを担当。第21回岡本太郎現代芸術賞」敏子賞、「VOCA展2021」佳作賞、「第2回絹谷幸二芸術賞」奨励賞などを受賞。
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